更年期障害や更年期障害の症状が気になったらまずは病院での診察。婦人科や専門外来で、内分泌系の専門医の診察を受けるようにましょう。
更年期は様々な病気が起こりやすい時期です。更年期障害の症状は子宮ガンや高血圧などの症状と似ているため、更年期障害による症状だと本人は思っていても、実は他の病気が隠れている可能性が十分考えられますので、素人判断はやめましょう。
そのために、更年期障害の診断では、「除外診断」がとても大切な診断法とされています。本当に更年期による症状なのか、それとも別の病気が原因ではないのかを的確に区別することがとても重要なのです。
まず他の器質的疾患(更年期障害以外の疾患)を内科などで除外し、更年期障害の原因を調べます。器質的疾患がないと診断されたら婦人科の診察を受け治療することをおすすめします。
更年期障害の原因として、エストロゲン欠乏,環境因子、精神因子が考えられますので、なにが主因なのかを考え、これにあった治療をすることが大切です。治療が適切であれば数カ月で改善されます。更年期障害の程度や治療効果の判定には更年期指数を用います。半年以上たっても効果がない場合は、診断・治療方法を再検討したほうがよいでしょう。
具体的な項目を上げると以下のようになります。
エストロゲン欠乏を主因としない環境因子や精神面での要因が大きい場合には、カウンセリングが効果的です。また。夫や家族の理解も大切です。運動、気分転換などストレスなどの軽減にも注意しましょう。
従来より更年期障害の多彩な不定愁訴に対して漢方薬が使われています。ホルモン補充療法を希望しない人や使用できない人に対して行います。当帰芍薬散 (虚証例)、加味逍遥散または桂枝茯苓丸(虚証例以外)が代表的です。
他の方法で改善が不十分な場合に精神安定薬、抗うつ薬、睡眠薬、末梢循環改善薬などが使われます。
エストロゲン欠乏が主因の場合は、ホルモン補充療法が最も効果的治療法です。ホルモン補充療法を行ってはいけない場合(子宮内膜癌、乳癌、血栓症、ポルフィリン血症など)がありますので十分注意する必要があります。ホルモン補充療法は婦人科で行うことをおすすめします。一般の婦人科検診に加えて治療前および治療中の1年ごとに、乳房検診、子宮内膜検査で、肝機能検査、脂質測定、骨量測定などを適宜行います